たかがメガネ、されどメガネ

突然ですが、メガネ、お使いですか?

はい、あの眼鏡です。私は出かける時はコンタクトなんですが、家ではもっぱらメガネ愛用者ですね。すごく目が悪いので、寝ている時以外はずっとしています。

何個か持っているのですが、いつも使うのは大体決まってます。ちょっと赤っぽい縁の軽量メガネ。黒縁と迷ったのですが、私の場合赤にして正解でした。なんとなくしっくりきてお気に入りです。

皆さんメガネを買うときのこだわりってありますか?私はかけてて痛くならない素材がいいですね。なんせずっとかけてるので、重いとしんどいです。あとはフレームの大きさ。あまり小さいとおかしいし、大きいと重苦しく見えますよね。

メガネ屋さんに行くとあまりに沢山の種類があるので気が遠くなったことありません?私はあります。もうどれでもいい、なんて思っちゃう。でもメガネって、ほぼ体の一部になるものだから、慎重に選ばないとあとで後悔することになる。

メガネも奥が深い。ここではそんなメガネ事情を少し覗いてみることにします。ぜひお付き合いください。


TYPEというブランド

メガネをブランドで選ぶこともあるとおもいます。そのブランドが好きだから買う。それは至極真っ当な理由です。でもメガネをコンセプトで選ぶっていうのはどうでしょう?

Screenshot of Type logo

 

「TYPE」では、フォントの違いがメッセージの伝わり方を変えるように、眼鏡のフレームがかける人の印象に変化もたらす、というコンセプトで作られているメガネです。文字からインスピレーションを受けるとはなんともクリエイティブな発想ですね。

 

この「TYPE」はオーマイグラスという会社が、質の高い日本製を世界中に届けたいという思いのもとに2015年に作られたブランドです。コンセプトからデザイン、ショッピング方法に至るまで本当にきめ細かく配慮されていて、並々ならぬこだわりをひしひしと感じるブランドとなっています。

 

運営元のオーマイグラスは2011年に設立。会社の社長さんがアメリカに留学したとき、「日本製品は信頼できる」「品質が良い」と周りから言われて、モノが日本製であることの素晴らしさを再認識し、その日本製の良さを日本人だけで独り占めするのではなく世界中の人と分かち合いたいという理念のもと立ち上げられました。

 

売りっぱなしではない、温かみを感じるブランド。長く付き合っていきたいブランド、それが「TYPE」のコンセプトから生まれた良さであると思います。

 


どんなタイプがお好き?

 

それでは「TYPE」の主力である12のモデルについて見てみましょう。

Screenshot of Type products

  • Helvetica(ヘルベチカ)
    現在、世界中で最も使用されていると言われる書体です。はじめは「ノイエ・ハース・グロテスク」という名前で使用されていたのですが、販促拡大を目的としてラテン語でスイスを意味するヘルベチカという名前に改名されました。その後、爆発的にヒットして今でもよく使われています。書体の持つ汎用性の高いイメージをデザインに反映させているので、用途を選ばないフレームとなっています。トヨタやフランフランにも使われているので、覚えのある人も多いでしょう。
  • Garamond(ギャラモン)
    現在でも書体のスタンダードとされるギャラモン。16世紀前半にフランスの活字父型彫刻師であるクロード・ギャラモンによって生み出されました。いわゆるオールドスタイルセリフの代表格であり、クラシックで知的なイメージを持っています。
  • Din(ディン)
    ディンはドイツ生まれの英字書体。もともとは工業用に作られたフォントでDinという名前は「ドイツ工業規格(Deutsches Institut für Normung)」からきています。近代的で堅実なイメージを持ち、日本人には馴染みのあのユニクロもこのフォントを使っています。
  • Futura(フーツラ)
    フーツラはラテン語で「未来」という意味です。シンプルで美しいスタイルが目を引くフォントですが、なんと90年前に作られたものでかなり歴史が長いです。ルイ・ヴィトンやシュプリームと言ったブランドにも使われるハイセンスなイメージを持つフォントとなっています。
  • American Typewriter(アメリカンタイプライター)
    グラフィックデザイナーのミルトン・グレイサーがデザインしたスタイリッシュなタイプライター書体です。世界的に有名な「I LOVE NY」のロゴに使われているので見たことある方も多いのでは?インクを利用しているので、かすれた独特の雰囲気を醸し出しています。
  • Caslon(キャスロン)
    1700年代にイギリスのウィリアム・キャスロンによって生み出された書体です。上品な雰囲気で、アメリカの独立宣言書に使われた書体としても知られています。また科学者のベンジャミン・フランクリンのお気に入りだったとか。様々なフォントメーカーが制作しているのですが、Illustratorのデフォルトで入っているのでAdobe Caslonが一番有名です。
  • Bodoni(ボドニ)
    19世期初期にイタリアの印刷工、ジャンバッティスタ・ボドニによってデザインされたラテン文字の書体です。カリグラフィ的要素を排除しており、広告デザインやファッション業界などでよく使われます。デリケートかつエレガントなフォルムが人気です。
  • Optima(オプティマ)
    ドイツの書体デザイナーであるヘルマン・ツァップが1950年にイタリアの碑文からヒントを得て制作したフォントです。時代を選ばない洗練された美しいフォルムが人気。グッチやゴディバもこのフォントを使っています。
  • Copperplate(コッパープレート)
    1901年に40歳からタイプ職人になったアメリカ人のフレデリック・ガウデイによって作られました。一文字一文字がほぼ正方形のフェイスに収めることができ、装飾的でありながらもどこかかわいらしさを感じさせます。ディーン&デルーカやキハチなど、高級な飲食系に使われることが多いようです。
  • TIMES NEW ROMAN(タイムズ・ニュー・ローマン)
    1932年にイギリスのタイムズ紙が新聞用書体として開発したフォントです。本文テキストの読みやすさを考慮して設計されました。1940年代から広く使われるようになりWindowsに標準搭載、ビジュアル的な完成度が高いので見出しから本文と幅広く使われており、長文でも読み疲れないタイプのフォントとなっています。今はもうタイムズ紙によって使用されなくなりましたが、本や一般印刷では非常に一般的に使われています。
  • Eurostile(ユーロスタイル)
    1962年にアルド・ノバレーゼによって設計された幾何学的なフォントです。大ぶりで丸みのある四角のデザインでメカニカルな雰囲気を持っており、特に見出しや記号に適しています。1960年代から70年代にかけて制作されたグラフィックデザインやSF作品、メディアで特に人気となり、長らくSF小説の書体をほぼ独占していました。東芝やカシオなどの企業にも採用されています。
  • Univers(ユニバース)
    1957年にスイス人のグラフィックデザイナーであるアドリアン・フルティガーによって作られたフォントです。ヘルベチカよりももっとエレガントで力強く洗練された印象があり、定番として使われています。スイス・インターナショナル・エアラインズ、ドイツのフランクフルト・アム・マイン国際空港、ドイツ銀行、三洋電機、などで使用されています。

 

以上のように、どのモデルもそれぞれのフォントが持つイメージを忠実に再現。フォントをメガネにするなんて、一般人の私からするとなんかちょっとびっくりな発想です。でもそれが案外うまくいってて、とてもオシャレ。フォントの持つそれぞれの特徴が上手にフレームに生かされていて、デザインって素敵だなぁと思わせてくれます。

 

購入できる場所

 

ここまでご紹介して置いてそのまま、ってわけにはいかないので買える場所を簡単にご案内させていただきますね。

 

購入するのに一番いいのはオーマイグラスのオンラインストアだと思います。公式ですし、何かと安心ですね。モデルによっては割り引きしてあるものもあるので要チェックです。

 


【オンラインストア】

 

オンラインストアでは、気になるメガネを5本まで選んで5日間無料でお試しすることができます。

Screenshot of 2019 model

  1. 気になったメガネを5つ選ぶ
  2. 試着品の到着後、自宅で試す
  3. 5日間は返品無料・送料無料
  4. 購入後は日本全国に1000店舗あるOh My Glasses TOKYOの提携店舗にてフィッティング、修理、クリーニング、レンズ交換、 視力測定等の各種サービスを受けることができる

 

以前はtype.gsというURLで購入できたのですが現在のURLは以下のとおりとなっています。

 

公式サイトアドレス
https://www.ohmyglasses.jp/

 

TYPE販売ページ
https://www.ohmyglasses.jp/brands/type

 

http://type-glasses.jp/

 


【店舗】

 

店舗ももちろんあります。全国に8ヶ所。視力の検査を無料でやってくれたり、フィッティング、クリーニング、修理も行ってくれます。お近くの方はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

 

【東京都】

 

渋谷公園通り店 (2020/7/22 GRAND OPEN)
住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1-20-10 神南興行ビル4F
アクセス:JR「渋谷」駅徒歩5分、アップルストアの隣のビル
電話番号:080-7652-0483
営業時間:12:00~21:00

 


東急プラザ銀座店

 

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 5階 HINKA RINKA銀座
アクセス:東京メトロ 銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」C2・C3出口徒歩1分、または東京メトロ 日比谷線・千代田線、都営地下鉄 三田線「日比谷駅」A1出口徒歩2分、またはJR山手線・京浜東北線 「有楽町駅」銀座口 徒歩4分
電話番号:070-2832-0117
営業時間:11:00~21:00

 

新宿東口店

 

住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目26-3 コンワセンタービル2F
アクセス:JR「新宿」駅 中央東口より徒歩2分、または東京メトロ「新宿三丁目」駅 A5出口より徒歩3分、「メガネスーパー」脇の道を入り、新宿武蔵野館の向かい、1Fにブランド買取の「BirthDay」が入っているビルの2F
電話番号:03-6273-0376
営業時間:11:00~20:00

 

エソラ池袋店

 

住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋4階 
アクセス:東京メトロ有楽町線「池袋駅」出口直結、JR山手線・埼京線・新宿湘南ライン「池袋駅」南口目の前、または西武池袋線・東武東上線・東京メトロ丸の内線・副都心線「池袋駅」4番出口直結、商業施設「Esola池袋」 4階フロア 本と珈琲 梟書茶房の隣
電話番号:03-6709-2644
営業時間:10:30~21:30

 

【神奈川県】

 

横浜ロフト店
住所:〒220-0011 神奈川県 横浜市 西区 高島 2-18-1 そごう横浜店7F 
アクセス:JR線・京急本線・東急東横線・相鉄本線・横浜高速鉄道みなとみらい線・横浜市営ブルーライン「横浜駅」東口より徒歩8分
電話番号:045-534-7761
営業時間:10:00~20:00

 

【京都府】

 

京都店
住所:〒600-8031 京都府京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町605番地 藤井大丸4F
アクセス:阪急「河原町駅」下車 徒歩約2分、京阪本線「祇園四条駅」下車 徒歩約5分、京都市営地下鉄「四条駅」下車 徒歩約5分 
営業時間:10:30~20:00
電話番号:080-8918-0957

 

【大阪府】

 

梅田 蔦屋書店
住所:〒530-8558 大阪府 大阪市 北区 梅田 3-1-3ルクア イーレ9F 梅田 蔦屋書店 
アクセス:JR「大阪駅・北新地駅」、各私鉄「梅田駅」、地下鉄御堂筋線「梅田駅」、地下鉄谷町線「東梅田駅」、地下鉄四つ橋線「西梅田駅」 大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング 西館 商業施設「LUCUA osaka」(ルクア 大阪)  内「LUCUA 1100」(ルクア イーレ)9階ブックス&カルチャーフロア
電話番号:06-6136-8550
営業時間:10:00~21:00

 

【鳥取県】

 

Oh My Glasses 米子店
住所:〒683-0801 鳥取県米子市新開2-4-1 本の学校 メディア館
アクセス:【バス】「米子駅」発「産業体育館」行き、日交バス、日ノ丸バス利用「産業体育館」降車、徒歩1分。【車】国道431号線沿い、日吉津村方面から「皆生」交差点を西に700m先、境港方面から「産業体育館」向かい
電話番号:0859-21-5009
営業時間:10:00~19:00

 

デザイナー・インタビュー

 

それでは世界的に活躍しておられる3組のデザイナーの方に行ったフォントに対してのインタビューを一部掲載いたします。

 

  1. 小林章氏(モノタイプ社のタイプディレクター)

    ドイツを拠点に活動されている小林章さんに、人気モデルとなっているディンとフーツラについて語っていただきました。「ディンとフーツラは、ともにドイツ生まれの書体ですが、さらに時代を遡ると、活版印刷技術を発明したグーテンベルグの時代から長く使われてきたブラックレターという伝統的な文字があります。縦線が強調され、字幅が狭く、この書体を使うと全体的にページが黒く見えることから「ブラックレター」と言われているのですが、日本では「ドイツ文字」とも呼ばれています。ディンの書体は、微妙なニュアンスの曲線を省いた機械的フォルムが特徴で、悪く言えば味も素っ気もありません。ただ、無個性がゆえにどんな場面に使える書体だと言うこともでき1990年代頃からデザイナーたちを中心に注目を集めるようになりました。フーツラは非常に幾何学的なフォルムであることが特徴です。円と直線の組み合わせによってつくられているかのような構造が非常に面白いのですが、妙な個性がないために汎用性があり、どんな場面でも使えるということが、長く愛され続けている理由なのではないかと思います。」
  2. 宇野由希子氏&山田和寛氏(フォント制作者)

    東京タイプディレクターズクラブが主催する東京TDC賞2014でタイプデザイン賞を受賞した日本語書体「こうぜい」のデザイナー宇野由希子さんとエンジニアリングを手がけた山田和寛さんにお話を伺いました。
    宇野氏「文字をつくることは言葉をつくることだと学びました。読む人にとって重要なのはそこに書かれている内容であって、文字ではないんです。でも、その内容をなるべく良い状態で伝えるために、文字はきれいに整っている必要があって、だからこそ見過ごされる存在であるというのがいいなと思うんです。そういう文字のあり方や、シンプルな目的というのが私には合っているし、やりがいを感じることができるんです。文字には長く続いてきた形があるから、書体をデザインするということはそんなに自由なことではないのですが、だからこそ、書をはじめ長い歴史の中で残ってきた文字を大切にしたいと思っています。」
    山田氏「フォントは、デザイナーとエンジニアがタッグを組んでつくっていく必要があります。僕の場合は、自分でデザインした文字をフォント化する上で、どうしてもエンジニアリングが必要だったので、人に教わりながら習得していったのですが、自分の中ではデザインもエンジニアリングもフラットな力関係で、どちらも必死に勉強しないといけないと思っています。」
  3. 白井敬尚氏(グラフィックデザイナー)
    主に雑誌や書籍のデザインを手がける、日本を代表するグラフィックデザイナーの白井敬尚さんにお話を伺いました。
    「書体というのは、文化や時代を非常に反映するものです。それぞれの書体のフォルムだけではなく、その背景や歴史を知ることで、その魅力により深く入っていけるのではないかと思います。デザイナーの仕事のひとつに、書体の背景を理解した上で、TPOに応じてそれらを選択していくということがあります。書体の細かい違いというのは、受け手側にとってはさほど大きな問題ではありません。ただ、それでも言語化できない部分で受け手は何かを感じ取ってくれているはずで、その部分を操作できるところがデザインの面白さでもあるんですね。(中略)フォーマルな服装をして、「GARAMOND Regular」のメガネをかければピッタリ合うとは思いますが、あえてそこに「HELVETICA Bold」を合わせてみたら、意外とハマるかもしれない。また、それがAさんには良くても、Bさんには似合わないこともある。一概にマニュアル通りに決めきれないという点でも、「TYPE」を選ぶ楽しさというのは書体選びと共通していて、ツボが押さえられているなと感じます。」

 

さいごに

 

断捨離とかシンプルライフ、ミニマムな暮らしにスポットが当たって久しい今日この頃ですが、必要ではないモノを極限まで削った身軽な暮らしには一度は憧れます。無駄なことにお金をかけず、でも必要なところには惜しみなく。そういった生き方にも寄り添ってくれるような、クールでありながらも優しいイメージをこのブランドは持っています。スッキリとした生き方を目指す、その第一歩に新しいメガネ。そう悪い案ではないと思います。